最近、熊に遭遇した・熊に襲われた・熊に畑を荒らされたなどのニュースが多いですよね。
僕の職場では敷地内にまで熊が現れました。
幸い被害はありませんでしたが、昨今は普通に暮らしているだけでも熊との遭遇の危険があり少し不安になります。
不安ではあるんですが、趣味が登山と山菜採りなもので頻繁に山に行く機会が多く、多少のリスクは承知の上で山に出向いています。
しかし、今年は特に熊が多く実際に至近距離で鉢合わせするなど、何度か熊に遭遇しているため、熊鈴などが全く効果がなかったので、本格的に対策を考えることにしました。
山で熊に遭遇したが熊鈴も音楽も効果がなかった
僕は今年の夏に秋田県の山を登山していました。
熊鈴や音楽を鳴らして歩いていたのですが、下山中に登山道の曲がり道を曲がった瞬間、目の前に熊が座っていてビックリ!!
その距離3メートル程の至近距離…
熊は驚く様子もなく、じっとこちらを見つめていました。
僕はどうしたもんかと悩み、ゆっくり後退りして熊がどこかに行くまでじっと物陰で待っていたんですが、一向に動く気配がなく10分以上はじっとその場で耐えていた気がします。
しばらくして、ゆっくり熊が藪の中に入り去っていき、恐る恐る下山し登山口近くの温泉で話を聞いたところ、毎日のように熊が現れるとのこと。
ここら辺の熊は人馴れしていて全然逃げていかないと言われ、この日をきっかけに熊鈴はあるに越したことはないけど、効果はあまりないかもしれないと思い、他に何が効果的か調べることにしました。
熊に熊鈴や音楽が効果ないなら、他の対策方法は何があるか
熊に鈴や音楽が効果がないなら、何が良いかと考え一番最初に思いついたのは定番の熊撃退スプレーでした。
調べているうちに興味深い実験を発見しました。
【実験】クマの音対策で1番効果があるのはどれか?
実験では、熊鈴、ホイッス、口笛、指笛、ラジオ、爆竹、ロケット花火、サイレン音、トラクター音、絶叫で効果があるのはどれか?という実験をしていました。
皆さんはどれが効果的だったと思いますか?
実験結果で熊が逃げて行ったのは、爆竹、ロケット花火、サイレン音でした。
中でも一番効果的だったのは爆竹。
登山や山菜採りで定番の熊鈴、ラジオ、ホイッスルでは逃げていきませんでしたが、その音で逃げないから効果がないというわけではなく、人間の存在を知らせるためには、必要な物だと思います。
山で使用してみて、熊対策として効果がありそうだと思ったもの
僕が実際に山で使用してみて効果がありそうだと思った物を紹介します。
複数の音で熊対策できるソーラー電池式防獣防鳥アラーム
防獣防鳥アラームは警報、スイッチを音にすると猟犬の吠声、ライフル音、パトカーのサイレン、猪の吠声、爆竹音等を交互に発信し、LEDが点滅します。
15秒ほど鳴ると待機モードになり、そこからはセンサーで反応するとアラームが鳴るように鳴りますが、センサー範囲が10mあるので実際使用してみると山菜採り中は何かしらに反応して鳴り続けている感覚がありますね。
充電はソーラー充電で10時間日光に当てていれば充電できますが、本体に入っている単三の充電池3本を取り出し、充電器で充電したほうが早いです。
このアラームは一応屋外用で防水規格はIP65なので、多少の雨には耐えられますが、激しい雨の場合は浸水の恐れがあるので、そこは注意して使用したいところです。
音量としては90bd〜100bd(犬の鳴き声、電車が通るときのガード下くらいの音)と大音量。
そして実験で効果があったサイレン音、爆竹音があるのが嬉しいですね。
実際に山菜採りで使用して少し不便だなと思うところは、リュック等に取り付ける工夫が必要になることと、多少大きく感じるとこですかね。
好きな音を大音量で再生できるポータブルBluetoothスピーカー
このポータブルBluetoothスピーカーを使用すれば、スマホやSDに音を取り込みスピーカーを通して最大80db(鉄道の線路脇くらいの音)の大音量で音を鳴らすことができます。
80dbとありますが、音量を最大にすると、先ほど紹介した防獣防鳥アラームと同じくらいの音の大きさに感じます。
選ぶ音によっては防獣防鳥アラームより大きい音もありました。
再生可能時間については音量の大きさで変わりますが、一度の充電(2時間半)で最大20時間再生可能です。
防水規格はIPX7防水で1mの水に30分浸水しても耐えられるので、たとえ大雨が降ったり沢に落としても耐えられる程の防水性能となります。
防塵規格はIP6防塵なので、粉塵の侵入を防ぐことが可能。
また、このスピーカーはカラビナがあればリュックにぶら下げることもでき、使い勝手がいいです。
例え落としてしまっても、Bluetoothの通信距離が25mほどあるので音を頼りに探しに行くことができます。
そしてこのスピーカーの一番いいところは、スマホと通信できるので好きな音を取り込むことで、スマホ操作でリピート再生できることです。
僕はApple Musicにサイレン音などをプレイリストに入れてリピート再生して使用しています。
防獣防鳥アラームだと好きな音をリピート再生させられないので、とても便利です。
仲間と熊に存在を知らせる電子ホイッスル
電子ホイッスルは音のバリエーションは少ないですが、山菜採りで仲間と離れた距離で採っていたり、はぐれてしまった場合は、遠くまで大きな音が響くので、仲間同士で使用すれば大体の位置も分かり、また熊にも存在を知らせることができるので便利です。
音量としては120db(飛行機のジェットエンジン近くくらいの音)ほど出すことができ、今回紹介したものの中では一番大きな音を出すことができます。
コンパクトで持ち運びもしやすく、お手頃価格。
自分に合った熊対策グッズを選び、より安全に登山や山菜採りを楽しもう
ここまで熊対策グッズを紹介して来ましたが、多少なりと参考になりましたでしょうか?
登山よりも山菜採り、きのこ採りに行く方は知らないうちに熊の縄張りに入ってしまっている可能性もあるので、こういった対策は必須になってくると多います。
記事の冒頭でも言いましたが、昨今熊による被害が急増しています。
僕は今まで何年も登山や山菜採りで山に入っていて、熊に出会うことなんて滅多になかったのですが、今年は何度も熊を見かけます。
山に行かないのが一番なのですが、僕みたいにどうしても山に行きたいって思ってしまう方もいると思います。
なので、この記事で紹介したような熊対策グッズを使用し、より安全に山に行けるよう備えてみてはいかがでしょうか?